地方大学病院で働いているあらたです。
手術経験数は100例以上。
全国でもTOP10に気胸の手術が多い病院での経験を生かして解説していきます。
あなたが痩せ気味で身長が高めの15〜25才の男性で、胸が痛くなったり呼吸がくるしくなったら気胸の可能性はぐっとたかまります。
特に深呼吸で疼痛が強くなる時は気胸の可能性が高いでしょう。(風邪のあとであれば胸膜炎という病気のときもあります。)
また、気胸は外から押しても痛みが強くならないことが特徴ですが、まれに気胸の痛みで筋肉がこわばっておすと痛く感じる方もいます。
痛みの強さや息苦しさの強さは個人差が大きいです。かなり肺がしぼんでいるのに苦しくなくて健康診断でたまたま見つかる方もいます。
スポーツなどの胸に圧がかかったときに起きることも多いですが、安静にしていたり、歩いているだけでなる方もいます。
また、試験前、試合前、夜更かし気味などストレスがかかっているときも発症しやすいです。
まれですが、自転車や自動車の事故、スノーボードの転倒などをきっかけに気胸を起こす方もいます。
気胸を疑ったときは病院に行った方がいいでしょう。
診察のみで気胸を診断するのは困難です。
基本的にはレントゲンでの診断となります。
気胸を疑うのあれば
レントゲンが撮影できる病院
を受診してください。
できれば
呼吸器、呼吸器内科
とホームページにかいてある病院がいいでしょう。
呼吸器内科や呼吸器外科の専門医のクリニックなどが望ましいですが、近くになければ仕方ないかもしれません。
CTは取らなくていいの?
と気になる方もいると思います。たしかにCTの方がより詳しく画像がみれます。
専門医でも軽微な気胸だとレントゲンでは見逃してしまう可能性もあります。
しかしレントゲンで見逃すほどの軽微なものであれば、そこまで心配するほどではないともいえるので初回はCTでなくてもよいでしょう。(もちろん対応する医師にもよるのですが)
病院受診するまえに
- いつからどんな症状か
- どんな痛みか(刺されるような など)
- 親族に気胸がいるか
- 深呼吸で痛みがあるか
- タバコを吸っている年数と本数
は診断に重要となりますのでよく整理しておくといいと思います。
また、病院に受診する際は、治療方針の決定にかかわりますので
- いままでかかった病気
- のんでる薬
なども整理しておきましょうね。
いかがでしたでしょうか。
気胸を疑った場合は早めにレントゲンの撮影できる病院を受診してくださいね。
気胸がどんな病気かは、「大きな病院に受診する前に」という記事に書いてますのでそちらも参照にされてください。
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