健康患者さん向け

家事や子育てでダイエットになる?1石3鳥?消費するカロリーやメンタルへのメリットについて医師が解説。

Dr.あらた
Dr.あらた

地方大学病院で働いているあらたです。
週1回健康診断や生活指導をしている経験を生かして有益な情報を提供していきます。

リモートワークで運動量が減ってしまった方多いですよね。

なかなか気分転換もなくだらだらと過ごしてしまう方も多いと思います。

しかも家にいるとやらなくてはいけないのは家事。

ついつい押し付けあったりしてしまう家庭も多いのでは?

休日やリモートで自宅にいる時間が増えた方を対象に

家事を積極的に行った方がいい医学的な理由について解説します。

普段家事をメインでやられている方も意識が変わることもあると思いますのでぜひご一読ください。

一石三鳥と書いたのは

  • ダイエット
  • ストレスの軽減
  • 家族コミュニケーション

にいい影響があると考えたからです。

↓この記事を読むとわかること

カロリーの計算について

よくランニングマシーンなどで消費したカロリーが表示されますよね。

その際に正確な値を出すために体重を入れると思います。

実は消費カロリー(エネルギー)の計算は

エネルギー消費量(kcal) = 1.05 × エクササイズ(メッツ×時間)× 体重(kg)

であらわされます。

メッツ(活動強度)とは

メッツとはききなれない言葉ですよね。

心不全の方などのリハビリなどにも用いる言葉で運動の強さのことです。

ランニングマシーンを例にとると、

軽いジョギング程度であれば4.0メッツ

時速10kmほどのランニングであれば7.0メッツ

などのように決まっています。

それに時間(hour)と体重(kg)を合わせたものから消費カロリーを計算しているのです。

(厳密には継続の時間や心拍数なども関与しますが今回は省略します。)

例えば50kgの人が軽いジョギングで1時間走った場合は約210kcalということになりますね。

だいたい6枚切り食パン1枚程度でしょうか。

家事などで消費するカロリー

では実際に家事や子供と遊ぶのはどのくらいのメッツ(運動強度)になるのでしょうか。

ご覧の通りです。

特に3.0〜3.5の欄に注目してください。

立って子供の世話をしたり、子供と一緒にダンスしたりの子育てがはってますし

掃除であれば、モップがけや床掃除、風呂掃除など足腰使うものが書いてありますね。

ざっくり言うと、早足でウォーキングしたり、軽いジョギングと同じ効果があるのです。

メンタルにおよぼす影響 マインドフルネスで瞑想のかわりになる?

さらに家事などの掃除に集中することはメンタルにもよいと言われています。

ビジネスマンであれば瞑想が業績向上によいというのはきいたことがありませんか?

Googleの社員が取り入れていることでも有名ですよね。

瞑想ってなんだかむずかしそうだし、わざわざやるのもなあ

と思っているかたも多いと思います。

そんな方におすすめなのがマインドフルネスという考え方です。

マインドフルネスとは?

もとは仏教など東洋の文化にルーツをもつもので、いわいる瞑想です。

それが欧米に渡り、マインドフルネスの概念になったといわれています。

一言でいうと雑念を取り払って目の前のことに集中することです。

目の前のことが座禅であったり瞑想だったりするのですが、それが家事などの行為でも良いのではないかという考えです。

マルチタスクでなくシンプルタスクに集中しようなどごく最近の考えのように思われていますが

そもそも仏教にも禅定という考えがありました。

瞑想などで一つのことに集中することであり反対語は禅定の反対は散乱です。

あくまでひとつの目の前のことに集中することが大切なのであり、

その一環として、丁寧に箒がけ、床拭きなどの掃除を行っていくことも修行の一部と言われているのです。

マインドフルネス(瞑想)の考えによって、丁寧に家事をしていくことで

仕事のストレスから開放されたり、人間関係の悩みが楽になるということがいわれています。

コツとしては

  • 深呼吸や呼吸に集中すること。
  • 丁寧に掃除などを行っていくこと
  • 仕事などの雑念はなるべく脇に置いておくこと。(思いついても今はまいいかとその度に脇におく)

などがあげられます。

家も綺麗になり感謝されたり皆が笑顔になる

普段忙しい中で家族との時間が減り、部屋が汚れてきていませんか?

いつも大変なお仕事お疲れさまです。

たまには仕事のことは少し脇に置いて掃除に取り組んでみるのもおすすめです。

よい気分転換になるかもしれません。

普段やらない方が家族の一員として家事掃除をすると喜ばれることもあるでしょう。(それぞれご家庭のルールもあると思いますが)

まずは自分の身の回りの範囲からでも大丈夫です。

子供と遊ぶときもたまには全力で走り回ってもいいでしょう。

私は十数キロの子供をバーベルがわりに高い高いして背側の筋肉群をトレーニングしています(笑)

これらの運動が、家族のコミニュケーションの一助にもなるのではないかなと思います。

Dr.あらた
Dr.あらた

いかがでしたでしょうか。家事育児とダイエット、瞑想について書きました。

やらなくてはいけないことが山積み、人間関係の悩みもつきません。。。今回紹介した方法で少しでもだれかの役にたてれば嬉しいです。気になることがあれば気軽にコメントいただければ嬉しいです。

私も少しずつやっていきます✨一緒にがんばりましょうね✨

家事育児以外にも食生活運動で気をつけることをまとめた記事もぜひご覧ください。

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(あくまで初めに患者さんに説明する内容を主にしてますので具体的な数字や出典の論文などは省いています。現役の先生方には物足りない内容かもしれません。また個別の医療相談につきましては診察を行っていませんので具体的な指導は避けます。要望の多い内容は記事にさせていただきます。)

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