健康患者さん向け

メタボはただ太っているだけなのか?引き起こされる病気のリスク改善策を現役医師が解説。

Dr.あらた
Dr.あらた

地方大学病院で働いているあらたです。
週1回健康診断や生活指導をしている経験を生かして有益な情報を提供していきます。

メタボとは

メタボリックシンドロームの略で、

糖尿病などの生活習慣病の一歩手前の状態のことをいいます。

ただ体重が思いだけの肥満とはちがいます。

内臓脂肪が特に多い状態になっているのです。

具体的には内臓脂肪が多いことに加えて

高血圧、コレステロールなどの以上、高血糖などが合わさった状態で、

それぞれが悪循環となりながら怖い病気へと発展していきます。

内臓脂肪が多いと、悪玉の因子を多く出してさらに糖尿病や動脈硬化を悪化させるのです。

メタボの基準とは

まず内臓脂肪が多いことが診断基準のひとつです。

100cm2に相当する腹囲で

男性 85cm 以上

女性 90cm以上

です。

これに当てはまる方のうち下の3つのうち2つが当てはまると

メタボの診断になります。

  1. 血圧(130/85mmHg 以上)
  2. 空腹時血糖(110mg/dl以上)
  3. 血中の脂質異常

3は具体的には中性脂肪150mg/dl以上

または、HDLコレステロール 40mg/dl未満(善玉)

です。

どんな病気のリスクになる?

放置していると

糖尿病のリスクが3倍

心血管系疾患(心筋梗塞など)のリスクも約3倍

といわれています。

メタボにならないためには?改善策は?

他にも主な生活改善はこちらです。

  1. 食事に気をつける
  2. 運動をする
  3. 体重をはかる
  4. 禁煙する 
  5. 節酒する
  6. 定期的に健診をうけて数値をチェックする

細かいコツなどを別の記事で解説していますので参考にされてください。

メタボ健診を利用するのもいいでしょう。

リスクのある方に栄養や運動の保健指導を行ってくれます。

加入されている医療保険者(自営業の方は市区町村、会社などへお勤めの方とその被扶養者の方はお勤め先)まで問い合わせてみてください。

Dr.あらた
Dr.あらた

メタボについて解説しました。ただ太っているだけでなく怖い病気の入り口です。すこしずつ改善していけるといいですね。

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Dr.あらた (@Dr_Arata_

(あくまで初めに患者さんに説明する内容を主にしてますので具体的な数字や出典の論文などは省いています。現役の先生方には物足りない内容かもしれません。また個別の医療相談につきましては診察を行っていませんので具体的な指導は避けます。要望の多い内容は記事にさせていただきます。)

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