外来の患者さんやSNSで質問がありましたので記事にしました。
あまりご存知ない方も多いのでお伝えしておきます。
咳が出た時、どんな時は病院にいくべき?
新型コロナウィルス感染症の影響で病院になるべく行きたくないという方は多いですよね。
風邪やそれにともなう軽い咳であれば病院にかかる必要はないかもしれません。
(風邪の一般的な特徴としては鼻水、喉の痛みなどの他の症状が伴っていることが多いです。)
病院に多く受診することで逆に感染症を新規にもらうリスクもあると思います。
もちろん高齢の方や基礎疾患のある方はかかりつけの先生と相談しつつ早めに病院にかかった方がいい時もあります。
若い方であればたとえ新型コロナ感染症であっても重症化のリスクもひくく自宅療養も選択肢ですよね。
むしろ病院にいっても医師によっては風邪の可能性が高いということでレントゲンもとらずに風邪薬の処方だけでおしまいのこともあるでしょう。
そうであればわざわざ長い時間待って病院にかかるメリットはあまりないですよね。
ところが、病院に受診した方がいいタイミングもあります。
それは咳が段々と悪くなる場合と長引く場合です。
具体的には3週間が目安です。
理由は3週間をこえる咳は遷延性咳嗽といって、レントゲンなどの画像をふくめ詳しく調べていこうと考える医師が多いからです。
(このとき受診する病院は呼吸器と記載している病院がいいでしょう)
特によくなっている感じのない咳は要注意です。
病院にかかるべき理由としては、喘息(または咳喘息)、胃食道逆流症、薬剤性、感染性(抗菌薬が必要)などの市販の風邪薬ではよくならない原因が隠れている可能性があるからです。
上記のような特徴のない咳は
むしろ病院にかかっても咳止めを処方されるだけのこともあり、正直なところ咳止めの薬はあまり劇的にはきかないこともです。
それでも咳が気になるならマスクにシールを貼る
必ず病院にかかる必要のないことは説明しましたが、とはいえ、このご時世、咳をしているだけで肩身の狭い思いをするものです。
マスクに貼るシールをご存知ですか?
喘息です、や花粉症ですなどがあります。
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上のリンクのものが目立ちすぎず評判がよかったです。
これのおかげで電車にのれるようになったという喘息の患者さんもいます。
咳をした時にシールまで見てくれない人もいるのでは?
と思う方もいるでしょう
しかし、それでもいいのです。
公共の場でのつらいところは弁明ができない点です。
むしろ話しかけてくれでもすれば、主張できます。
ところが、白い目でみてくるだけの人にはこちらから主張するなんてことができるでしょうか。
到底無理ですよね。
そこでマスクにシールを貼ることで周りがどんなな反応をしようと毅然とした態度をしていればいいのです。
留学した時におもったのですが、周りからの目を気にしすぎて萎縮する文化は日本特有のものと思います。
もともと喘息、アレルギー、別の感染症(人にうつらないものも多いです。)で咳に苦しんでいる人がなぜ肩身が狭い思いをしなければいけないのか。
自分の大切なかかりつけの患者さんが、そのようなつらい思いをしている話を聞いて私もつらいです。
自分もこどものころは喘息でくるしんでいました。何度か入院も経験してます。
咳自体もつらいのに、さらにわまりからも白い目で見られるなんて。。。
妊婦さんのキーホルダーは皆さんもご存知ですよね。
あれはマタニティマークといいます。
あれも初めは認知度が大変低かったのです。
それが今では知らない方がいないほどにまでなっています。
マスクをつけ、咳に敏感になる世間の風潮は月単位、年単位で変わらないと思います。
その中で、咳で苦しんでいる患者さんが、少しでも、不当につらい思いをしないようにと願っています。
いかがでしょうか。新型コロナウィルス感染症の流行で、咳をするだけで周りから白い目でみられてつらい思いをしている方のためにひとつの解決策を提案してみました。
すこしでも役にたてば嬉しいです。
なにか疑問があれば気軽にコメントください。
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Dr.あらた (@Dr_Arata_)
(あくまで初めに患者さんに説明する内容を主にしてますので具体的な数字や出典の論文などは省いています。現役の先生方には物足りない内容かもしれません。また個別の医療相談につきましては診察を行っていませんので具体的な指導は避けます。要望の多い内容は記事にさせていただきます。)
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